建物表題登記の費用は?

建物表題登記は、自分で行う場合と、表題登記の専門家である土地家屋調査士にした場合では、その費用が大きく違ってきます。

 

自分ですべて行う場合は、ほとんど費用がかかりません。

登記の専門家の土地家屋調査士に依頼した場合には、約8万円~15万円前後の費用がかかります。

 

なぜ、それほどの値幅があるかについては、建物表題登記をしようとしている建物の大きさや数、敷地の土地の地番数などによって、費用が大きく変わってくるからです。

 

建物が建っている敷地の土地の数が1筆であれば、法務局で調べるのは1筆だけとなり、5筆や6筆ある時とでは、法務局での資料調査もそれだけ多くなり、図面類の作成の手間や作業時間に差が出ます。

 

ちなみに、それほど大きくない戸建1棟でしたら、約8万円~9万円前後の費用が多く、少し大きい建物で、2棟以上あれば、費用は10万円以上になってきます。

 

また、かかる費用は、依頼する土地家屋調査士によって低い・高いはあります。

ただ、基本的に、事業用でない一般の家でしたら、だいたい約8万円台から12万円前後が、建物表題登記の費用の相場でしょう。

 

建物表題登記の費用については、建物の大きさや数だけでなく、土地家屋調査士個人の判断によっても値幅があります。

 

構造が真四角ではなく、曲線や凹凸の多い建物であれば、各階平面図や建物図面を作成するのに非常に手間と時間がかかることになります。

 

また、敷地の地番数が多ければ多いほど、法務局での事前調査にかかる手間と時間も多くなります。

 

さらに、建物の実際の所有者がすでに亡くなっていたり、所有権証明書2点がそろわない時には、新たな書類の作成なども必要になります。

 

特に、建物の実際の所有者が亡くなっている場合には、相続に関する書類が一式必要になり、そのための費用が加算されることになります。

 

相続人の範囲や人数にもよりますが、戸籍等の収集や、遺産分割協議書の作成が必要な場合には、それだけで約5万円~10数万円の費用が加算されてしまいます。

 

純粋に建物表題登記だけを依頼する費用よりも、約5万円~10数万円が加算されますので、合計で20万円前後の費用になることもあります。