平成29年問題21を例題にして、説明します。
A202点からA201点への方向角を求めます。
A201(X座標:365.21 Y座標:287.28)
A202(X座標:361.26 Y座標:307.92)
A201を入力します。
電卓では、
365.21「+」287.28「i」「=」
を押します。
入力したA201点を「X」にメモリーします。
電卓では、
「STO」、「X」を押します。
メモリーする記号は「X」でなく、「A」でも「B」でもかまいません。
自分で使いやすい記号でメモリーしてください。
A202を入力します。
電卓では、
361.26「+」307.92「i」「=」
を押します。
入力したA202点を、「Y」へメモリーします。
電卓では、
「STO」、「Y」
を押します。
これで、A201が「X」へ、A202が「Y」へメモリーされている状態です。
では、さっそく方向角を求めてみましょう。
器械点がA202、後視点がA201ですので、A202からA201への方向角を求めます。
まず、電卓でオプションのボタン
「OPTN」を押します。
1:偏角
2:共益複素数
3:実部抽出
4:虚部抽出
が表示されます。
「1」を使用します。
「1」を選択すると、
「Arg( 」 と表示されます。
方向角の計算が可能な状態です。
「Arg( 」が表示されている状態で、
メモリーされているA201点とA202点を入力します。
A201点は「X」、A202点は「Y」です。
器械点がA202、後視点がA201ですので、
A201からA202を引きます。
つまり、XーYを入力します。
電卓では、
「ALPHA」、「X」、「ー」、「ALPHA」、「Y」、「=」
電卓には、
ー79.1659618と表示されています。
表示されていた、
ー79.1659618を
角度の度分秒の表示にするためには、
「° ’ ”」を押してください。
ー79°9’57.46” と表示されます。
このままでも使用できますが、360度を足した、
280°50’2.54”としてもかまいません。
同じことです。
これが、方向角です。
「Arg( 」のカッコに続く式では、「観測点」から「器械点」を引き算します。
この順番を逆にしてしまうと、180度異なる値になります。