次の「登記記録」の中の( ア )から( オ )までの空欄に後記の「語句群」の中から適切な語句を選んで入れると、敷地権付き区分建物の登記記録となる。( ア )から( オ )までの空欄に入れるべき語句が含まれないものは、後記1から5までのうち、どれか。ただし、同一の文字の付された空欄には同一の語句が入り、異なる文字の付された空欄に同一の語句は入らないものとする。
「語句群」
敷地権、 1階部分、使用貸借権、1階、非敷地権、平家建、地上権、一部抹消、
分割、変更、敷地権消滅、1階建、新築
1 使用貸借権 敷地権 地上権
2 分割 新築 1階
3 敷地権消滅 1階建 1階部分
4 変更 非敷地権 平家建
5 一部抹消 1階 1階部分
本問の区分建物(居宅)は、床面積が1個だけ記録されているので、1階層の区分建物であるが、一棟の建物が3階建であり、当該区分建物の床面積欄に「何階部分」とする欄(イ)があるので、階層的区分建物であると判断することができる。したがって、(ア)には「1階建」、(イ)には「1階部分」が入る。
また、当該区分建物の原因及びその日付欄における「③1番1の4を区分」との記録から、区分建物の区分の登記がされていることがわかるが、その場合における敷地権の表示欄の1行目には、区分前の敷地権の表示が、2行目には区分後の敷地権の表示が記録されていることになる。
使用賃貸借権は登記することができず、敷地権とはならないので、(ウ)の欄には、「地上権」が入ることになる。
また、(エ)の欄には、当該区分建物の表題登記の日に記録された敷地権の表示の登記原因として、「敷地権」が入り、(オ)の欄には、区分によって敷地権の割合が変更した旨を「変更」と記録することになる。