平成29年度 問題12

地図等の訂正に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。

 

 

ア 地図に準ずる図面に表示された土地の地番に誤りがある場合において、その訂正の申出をするときは、地図訂正申出情報と併せて土地所在図又は地積測量図を提供しなければならない。

 

イ 地図に準ずる図面に表示された土地の形状に誤りがある場合において、その訂正の申出をするときは、地図訂正申出情報と併せて土地所在図又は地積測量図を提供しなければならない。

 

ウ 地図に表示された隣接する二筆の土地の区画の誤りの訂正の申出をする場合において、当該土地が同一の登記所の管轄区域内にあるときは、一の地図訂正申出情報により申出をすることができる。

 

エ 地図に表示された土地の区画に誤りがある場合に、当該土地の所有権を売買により所得した者は、所有権の移転の登記を受ける前であっても、当該土地の区画の誤りの訂正の申出をすることができる。

 

オ 地図に表示された土地の区画に誤りがある場合において、当該土地の登記記録の地積に錯誤があるときは、当該土地の区画の誤りの訂正の申出は、地積に関する更正の登記の申請と併せてしなければならない。

 

 

1 アウ   2 アオ   3 イエ   4 イオ   5 ウエ

 

平成29年度 問題12 解説

正解 4

ア × 、イ ○

訂正の情報の他に、地図に準ずる図面に表示された土地の形状に誤りがある場合は、土地所在図または地積測量図を提供しなければならない。

土地の形状に誤りがある場合に提供しなければならないのであって、地番に誤りがある場合は提供を要しない。

 

ウ ×

地図訂正の申出は、通常の登記手続きと異なり、同一の登記所の管轄区域内にある土地であっても、複数の土地の訂正を一の申出情報によって申出をすることはできない。同様に、1筆の土地についてする地図に表示された土地の区画の訂正の申出および地番の訂正の申出など、異なる訂正の申出も一の申出情報によって申出をすることはできない。

 

エ ×

地図に表示された土地の区画または地番に誤りがあるときは、その土地の表題部所有者若しくは所有権の登記名義人またはそれらの相続人その他の一般承継人は、そのうちの1人から地図訂正の申出をすることができる。

 

オ ○

地図訂正の申出をする場合において、当該土地の登記記録の地積に錯誤があるときは、地図訂正の申出と併せて土地の地積を更正する登記をしなければならない。