平成30年度 問題17

登記事項の証明等に関する次のアからオまでの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5までのうち、どれか。

 

 

ア 地積測量図の一部の写しの交付を請求することはできない。

 

イ 権利部に所有権の保存の登記がされているときであっても、表題部のみを記載事項とする登記事項証明書の交付を請求することはできる。

 

ウ 登記事項証明書の交付を請求する場合において、共同担保目録に記録された事項についても証明を求めるときは、その旨を請求情報の内容としなければならない。

 

エ 地図に準ずる図面の全部の写しの交付の請求は、その請求に係る不動産の所在地を管轄する登記所以外の登記所の登記官に対してはすることができない。

 

オ 請求書を登記所に提出する方法により登記事項証明書の交付の請求をする場合において、請求人の申出により、送付の方法により登記事項証明書の交付を受けるときは、手数料のほか送付に要する費用も納付しなければならない。

 

 

1 アイ   2 アエ   3 イウ   4 ウオ   5 エオ

 

 

平成30年度 問題17 解説

正解 4

ア ×

登記簿の附属書類のうち、土地所在図、地積測量図、地役権図面、建物図面および各階平面図の図面に限り、写しの交付を請求することができる。また、本肢のように、一部の写しの交付を請求することもできる。

 

イ ×

登記事項証明書には、登記記録に記録されている事項の全部を記録した全部事項証明書の他、現に効力を有するもののみを記録した現在事項証明書などがある。本肢のように、表題部のみを記録した証明書はない。

 

ウ ○

登記事項証明書の交付を請求する場合において、共同担保目録または信託目録に記録された事項についても証明を求めるときは、その旨を請求情報の内容としなければならない。

 

エ ×

地図に準ずる図面は、地図と同様、誰でも写しの請求をすることができ、管轄登記所を問わず、いずれの登記所に対しても請求することができる。

 

オ ○

請求書を登記所に提出する方法により登記事項証明書の交付の請求をする場合において、請求人の申出により、送付の方法により登記事項証明書の交付を受けるときは、手数料のほか送付に要する費用も納付しなければならない。